ロート製薬の株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

3,116円

7,108億円

70.0%

N/A

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

26.9倍

23.7倍

3倍

0.87%

12.6倍

*株価は2024/2/13の前場の終値。

ロート製薬:2024年3月期3Q決算結果

売上高(累計)2,011億円前年同期比14.1%増
営業利益353億円同23.3%増
四半期純利益262億円同20.9%増

3Q単独の決算結果は

売上高733億円前年同期比11.1%増
営業利益143億円同15.9%増
四半期純利益96億円同13.2%増

大幅増益の好決算であった。増収に加え原価率の改善や販管費の効率的活用に努めた結果全ての利益段階で増益となり、3Qとして過去最高を更新した。3Q累計の売上高は前年同期比14.1%増の2,011億円、営業利益は同23.3%増の353億円、四半期純利益を同20.9%増の262億円であった。3Q累計の営業利益率は同1.3pt増の17.5%となった。

3Q単独の決算結果は売上が前年同期比11.1%増の733億円、営業利益は同15.9%増の143億円、四半期純利益は同13.2%増の96億円であった。3Q単独の営業利益率は0.8pt増の19.5%となった。
 

地域別概況

【日本】

売上高1,181億円前年同期比17.1%増
営業利益217億円同25.6%増

酵素洗顔が好調の「メラノCC」や「肌ラボ」、サプリメントの「ロートV5」が引き続き好調に推移した。リップクリームも回復傾向にあり、インバウンド需要も伸びている。また、「ボラギノール®」を主力商品とする天藤製薬も増収に貢献した。また「オバジ」のエイジングケア・ライン「オバジX」が好調であった。2023年の売上高が2021年比2.6倍となった。

 

【アジア】

売上高567億円前年同期比9.7%増
営業利益108億円同9.9%増

中国は経済悪化の影響を受けたが香港、インドネシア、台湾が高成長を持続した。日やけ止め、目薬、「肌ラボ」、フケ抑制シャンプー「セルサン」等が増収に寄与した。

 

【米国】

売上高137億円前年同期比10.0%増
営業利益9.6億円同194.6%増

2021年10月に子会社化した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が引き続き好調を維持した。大幅な増収と原価率の改善に加えて、販管費の効率的活用により大幅増益となった。

 

【ヨーロッパ】

売上高105億円前年同期比11.5%増
営業利益10億円同38.1%増

主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移し増収に寄与した。「Hadalabo Tokyo」も英国、東欧及び中東主要国で好調に推移した。また、2021年5月にCEマークを取得し発売したドライアイ点眼剤である「ロート ドライエイド」により、目薬市場の開拓を引き続き進めており好調に推移した。

 

ロート製薬:2024年3月期予想

売上高2,720億円前期比14.0%増
営業利益400億円同17.8%増
当期純利益300億円同13.7%増
EPS131.5円
一株当たり配当金27円
前提となる為替レート1USD=140円

好調な決算結果を受けて三度目の上方修正をした。今期も最高益更新を予定している。

アナリストによる投資判断

業績は好調であり、今期も最高益更新の予定であるが、株価は昨年9月以降下げ基調であったが、3Qの決算結果を受けて本日は5%程上昇している。半導体関連等が大きく注目されるマーケットではロート製薬のようなディフェンシブな銘柄は評価されづらい傾向にある印象がある。しかし、長期的なアジアを中心とした成長ストーリーは不変である。