株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
1,628円 | 179億円 | 52.4% | N/A | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
▲4.2倍 | 25.6倍 | 0.9倍 | 3.44% | 5.7倍 |
*株価は2024/8/13の場中の値。
トレックス・セミコンダクター:2025年3月期1Q決算結果
売上高 | 62億5,100万円 | 前年同期比▲2.4% |
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営業利益 | 3億6,500万円 | 同64.1%増 |
四半期純利益 | 8300万円 | 同17.4%増 |
トレックス・セミコンダクターの2025年3月期1Q決算は減収増益決算であった。売上高は前期比▲2.4%の62億5,100万円、営業利益は同64.1%増の3億6,500万円、四半期純利益は同17.4%増の8,300万円であった。営業利益率は同2.3pt増の5.8%であった。
有利子負債は同32%増の148億円となり、1Q末の自己資本比率は2024年3月期末時点より3.7pt低下の52.4%であった。
トレックスとフェニテックの内訳は
【トレックス】
売上高 | 24億7,400万円 | 前年同期比▲6.5% |
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営業利益 | 1億7,900万円 | 同2.7倍増 |
トレックスでは日本、欧州での売上が減少し減収となったが、為替の影響と棚卸評価損の戻しが発生し、増益となった。
トレックスのアプリケーション別売上高は、産業機器が前年同期比▲20.5%の9億500万円、車載機器は同17.5%増の3億5,500万円、医療機器は同▲20%の5,600万円、ウェアラブル機器は同18.2%増の7,800万円、その他機器(家電等の民生機器)は同0.9%増の10億8,000万円だった。
トレックスの地域別売上高は、日本が前年同期比▲29.2%の7億6,700万円、アジアが同28.6%増の9億9,700万円、欧州が同▲20.5%の4億7,000万円、北米が同21.2%増の2億4,000万円だった。
【フェニテック】
売上高 | 37億7,700万円 | 前年同期比0.5%増 |
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営業利益 | 1億8,600万円 | 同19.2%増 |
フェニテックではアジア向け売上が回復し、為替の影響もあり増収増益であった。
フェニテックのアプリケーション別売上高は産業機器が前年同期比▲13.6%増の10億9,700万円、車載機器が同0.5%増の11億6,200万円、医療機器が同▲67.4%の3,100万円、その他機器(一般民生機器)が同17%増の17億6,900万円だった。
フェニテックの地域別売上高は、日本が前年同期比4.4%増の15億8,300万円、アジアが同47.2%増の7億1,100万円、欧州が同▲9.1%増の3億3,100万円、北米が同▲14%増の14億3,400万円だった。
トレックス・セミコンダクター:2025年3月期予想
売上高 | 280億円 | 前期比8.7%増 |
営業損益 | 10億円 | 黒字転換(前期は▲17億7,800万円) |
当期純損益 | 7億円 | 黒字転換(前期は▲42億9,700万円) |
EPS | 63.63円 | |
平均為替レート | 1USD=150円 | |
減価償却費 | 30億円 | 同27.7%増 |
設備投資 | 36億円 | 同▲31.9%増 |
1Qを終えて従前の通期計画を維持した。今通期の会社計画は営業損益、当期純損益ともに黒字転換を予定している。減価償却費は増加計画であるが、設備投資は減少予定である。
アナリストによる投資判断
1Qは減収増益であったが、増益は前期に計上した棚卸評価損の戻しにより増益となった訳で業績が改善した訳ではない。2Q以降挽回して売上が増加するのかを見極めたい。予想PERが25.6倍と業績がぱっとしない割に競合のパワー半導体銘柄に比べて割高に感じる。SiCパワー半導体、その後の酸化ガリウムのパワー半導体企業として期待される銘柄なのでその分プレミアムがついていると思われる。