トレックス・セミコンダクターの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

1,083円

116.5億円

51.8%

N/A

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

▲5.0倍

38.9倍

0.67倍

5.17%

 5.2倍

*株価は2025/5/20の終値。

トレックス・セミコンダクター:2025年3月期通期決算結果

売上高239億5,700万円前期比▲7.0%
営業損益▲6億3,200万円赤字縮小(前期は▲17億7,800万円)
当期純損益▲23億5,800万円赤字縮小(前期は▲42億9,700万円)

4Q単独の決算結果は

売上高56億5,200万円前年同期比▲9.6%
営業損益▲5億2,800万円赤字縮小(前年同期は▲13億6,600万円)
四半期純損益▲21億2,400万円赤字縮小(前年同期は▲34億8,500万円)

トレックス・セミコンダクターの2025年3月期通期決算は二期連続の赤字決算であった。売上高は前期比▲7.0%の239億5,700万円、営業損益は▲6億3,200万円、当期純損益は▲23億5,800万円であった。従前の会社計画よりも当期純損失が拡大したのは4Qで11億5,500万円の減損損失を計上した事による。4Q単独決算は売上高が前年同期比▲9.6%の56億5,200万円、営業損益が▲5億2,800万円、四半期純損益が▲21億2,400万円であった。

有利子負債は前期比12.7%増の129億8,443万円となり、2025年3月末の自己資本比率は2024年3月末時点より4.3pt低下の51.8%となった。

3Q決算発表時に公表した自社株に関しては2025年4月の1か月間に実行し、17万100株を1億8,512万4,600円で取得し終了した。

 

トレックスとフェニテックの内訳は

【トレックス】

売上高98億7,100万円前期比▲1.4%
営業利益▲500万円赤字縮小(前期は▲23億2,200万円)

トレックスでは中国市場は回復傾向にあるものの、日本、欧州での売上の落ち込みにより減収となった。産業機器、一般民生機器分野で減少した。営業損益は前期に発生した棚卸評価損が今期において戻り益要因となった。

トレックスのアプリケーション別売上高は、産業機器が前期比▲6.3%の36億8,600万円、車載機器は同4.9%増の13億7,500万円、医療機器は同5.4%増の2億5,300万円、ウェアラブル機器は同39.4%増の3億1,500万円、その他機器(家電等の民生機器)は同▲1.4%の42億3,800万円だった。

トレックスの地域別売上高は、日本が前期比▲14.8%の33億1,700万円、アジアが同13.4%増の39億4,200万円、欧州が同▲9.7%の17億5,400万円、北米が同22.0%増の8億5,800万円だった。

 

【フェニテック】

売上高140億8,600万円前期比▲10.5%
営業損益▲6億3,200万円赤字転落(前期は5億4,400万円)

フェニテックでは北米市場が大きく減収し、産業機器分野が大きく減少し、売上の減少に伴い営業赤字となった。

フェニテックのアプリケーション別売上高は産業機器が前期比▲17.2%の35億5,300万円、車載機器が同▲8.1%の43億7,200万円、医療機器が同▲25.9%の2億8,100万円、その他機器(一般民生機器)が同▲6.3%の70億6,000万円だった。

フェニテックの地域別売上高は、日本が前期比▲12.4%の60億7,300万円、アジアが同38%増の33億9,800万円、欧州が同▲20.7%の11億8,200万円、北米が同▲24%の46億1,300万円だった。

トレックス・セミコンダクター:2026年3月期会社予想

売上高255億円前期比6.4%増
営業損益4億円黒字転換(前期は▲6億3,200万円)
当期純損益3億円黒字転換(前期は▲23億5,800万円)
EPS27.87円
平均為替レート1USD=145円
減価償却費20億円同▲19%
設備投資27.4億円同▲7.1%

会社計画によると増収、黒字転換の予定である。

 

アナリストによる投資判断

今期の会社計画は黒字転換の予定であるが、難しいのではないだろうかと思っている。2025年3月期に北米向け売上がトレックスで8億5,800万円、フェニテックで46億1,300万円あったが、アメリカ国内に製造拠点を持っていないので関税の影響を受け、価格転嫁できるのか不透明である。