任天堂の株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

12,020円

1.39兆円

80.2%

10.5%

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

50.2倍

46.6倍

5.1倍

1.07%

43.1倍

*株価は2025/5/8終値。

任天堂:2025年3月期通期決算結果

売上高 1兆1,649億円前期比▲30.3%
営業利益2,825億円同▲46.6%
当期純利益2,788億円同▲43.2%
期末レート

1USD=149.48円

1ユーロ=161.76円

同▲1.86円

同▲1.55円

4Q単独の決算結果は

売上高2,087億円前年同期比▲24.6%
営業利益349.6億円同▲45.8%
四半期純利益416億円同▲49.6%

任天堂の2025年3月期通期決算は大幅減収減益であった。売上高は前期比▲30.3%の1兆1,649億円、営業利益は同▲46.6%の2,825億円、営業利益率は同▲7.3ptの24.3%、当期純利益は同▲43.2%の2,788億円であった。

売上高段階での為替の影響額は+433億円であった。売上総利益は同▲25.6%の7,101億円、売上総利益率は自社ソフト売上高は低下したがデジタル売上高比率の上昇や他のハードウェアに比べて利益率が低いNintendo Switch(有機モデル)の売上比率が低下した事等で同3.3pt増の53.5%となった。

販管費は、研究開発費の増加や為替レートが円安に推移し、外貨建て費用の日本円換算額が増加した事等により同0.5%増の4,276億円となった。営業利益段階での為替の影響額は+20億円であった。

 

売上高の内訳は

ゲーム専用機

(ハードウェア、ソフトウェア、アクセサリ)

1兆835億円前期比▲30.9%

モバイル・IP関連収入 

(スマートデバイス向け課金収入、ロイヤルティ収入等)

676億円同▲27%
その他137億円同21.4%増

ゲーム専用機売上のうちハードウェアは1,080万台と前期比▲31.2%であった。Nintendo Switchは同▲22.4%の300万台、Nintendo Switch(有機モデル)は同▲37.2%の586万台、Nintendo Switch Liteは同▲22.7%の195万台であった。ソフトウェアの販売本数は同▲22.2%の1億5,541万本であった。

前期は『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』  『Super Mario Bros. Wonder』がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きく牽引していた事もあり、前期比でハード、ソフトともに大幅減少となったが発売から9年目のプラットフォームとして堅調な販売状況を維持した。

モバイル・IP関連収⼊等については、前期は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊が大きく、今期は映画関連の収入が大きく減少した事等により同▲27%の676億円となった。

その他売上はNintendo Tokyo等オフィシャルストアでのグッズ売上であるが、インバウンド需要等から同21.4%増と大きく伸び137億円となった。

地域別売上高比率は日本が23.6%、米大陸が44.2%、欧州が24.5%、その他地域が7.7%で、海外売上高比率は76.4%だった。

 2025年3月期通期のミリオンセラータイトルは24本で、うち12本が自社タイトルであった。

  • スーパーマリオパーティー ジャンボリー 748万本
  • ゼルダの伝説 知恵のかりもの 409万本
  • マリオカート8 デラックス 623万本
  • Nintendo Switch Sports 316万本
  • あつまれどうぶつの森 247万本
  • ペーパーマリオRPG 210万本
  • マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ 197万本
  • ルイージマンション2 HD 188万本
  • ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 187万本
  • スーパーマリオ オデッセイ 133万本
  • ドンキーコング リターンズHD 127万本
  • ゼルダの伝説 ティアーズ オブザキングダム 112万本
  • マリオパーティー スーパースターズ 110万本   

任天堂:2026年3月期通期会社予想

売上高1兆9,000億円前期比63.1%増
営業利益3,200億円 同13.3%増
経常利益3,800億円同2.1%増
当期純利益3,000億円同7.6%増
EPS257.68円
一株当たり配当金129円
前提となる為替レート1USD=140円、1ユーロ=155円

2026年3月期通期の会社予想の前提として2025年6月5日に発売されるNintendo Switch 2の販売台数が1,500万台、ソフトウェアが4,500万台、Nintendo Switchの販売台数が前期比▲58.3%の450万台、ソフトウェアが同▲32.4%の1億500万台としている。

アナリストによる投資判断

Switch2への期待から株価は3Q決算発表時より16%近く大幅に上昇し、株価は5/2に上場来高値をつけた。総売上の4割以上を占めるアメリカへの輸出に課せられる関税を考慮すると販売価格を大幅に上げないと任天堂は利益を出せない状況にあり、高価格による需要の低下も心配される。トランプ政権では政策の変更が頻繁に行われており、現時点で正確な予測がしづらい状況である。