東京エレクトロンの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

21,225円*

9.7兆円

70.1%

30.3%

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

18.0倍

17.2倍

5.5倍

2.69%

12.7倍

*株価は2025/4/30の終値。

東京エレクトロン:2025年3月期通期決算結果

売上高2兆4,316億円前期比32.8%増
営業利益   6,973億円 同52.8%増
当期純利益5,441億円 同49.5%増

4Q単独の決算結果は

売上高6,554億円前年同期比19.8%増
営業利益1,838億円同26.6%増
四半期純利益1,430億円同14.4%増

東京エレクトロンの2025年3月期通期決算は増収増益決算で最高益を達成した。売上高は前年同期比32.8%増の2兆4,316億円、営業利益は同52.8%増の6,973億円、営業利益率は同3.8pt増の28.7%、当期純利益は同49.5%増の5,441億円であった。4Q単独の決算結果は売上高が同19.8%増の6,554億円、営業利益が同26.6%増の1,838億円、営業利益率が同1.5pt増の28.0%、四半期純利益は同14.4%増の1,430億円だった。

また、2025年3月期に約1,500億円の自己株式を取得した。

 

地域別売上高構成比(4Q)

中国  2,246億円 34.3%

韓国     1,470億円 22.4%

台湾   1,358億円 20.7%

日本     534億円       8.1%

北米   462億円      7.1%

欧州        203億円    3.1%

東南アジア等 278億円  4.3% 

SPE新規装置 アプリケーション別売上構成比(通期)

DRAM   35%   5,769億円 

不揮発性メモリ 7%    1,303億円

非メモリ(ロジック、ファンドリ、その他)62%    1兆1,539億円

フィールドソリューション売上

2025年3月期通期のフィールドソリューション売上は前期比25.6%増の5,383億円となった。顧客の工場稼働率の回復に伴いパーツ・サービス、中古装置・改造ともに好調であった。

2025年3月期通期 事業ハイライト

  • 売上、利益等全ての指標において計画を達成。売上総利益は初めて1兆円を上回った。
  • DRAMはHBM向けに幅広い装置群が採用され、前期比59%と大きく伸長した。
  • マーケットシェア拡大。戦略製品の量産POR(proof of record: 顧客の半導体製造プロセスにおける装置採用の認定)奪取が寄与した。 
  • 新領域への参入により将来の売上貢献が期待される新製品をリリース 

WFE事業環境の見方(2025年4月現在)         

  • CY2025:前年同等の$110B程度と予想 車載やパワー半導体投資、中国新興メーカーの投資は一服、AIサーバー向け需要に伴う最先端ロジックとHBMが投資を牽引       
  • CY2026:二桁成長を期待 引き続きAIサーバー向け需要は旺盛。2nm量産投資が加速。PCやスマホへのAI搭載比率の上昇に伴う半導体消費が増加

大容量・超高速・高信頼性・低消費電力の実現に向け、スケーリングとヘテロジニアスインテグレーションの2軸で技術革新が進展。GAA、Backside PDN、HBMやテスト工程等東京エレクトロンの事業機会は拡大と予想している。                        

東京エレクトロン:2026年3月期通期予想

売上高2兆6,000億円 前期比6.9%増
営業利益7,290億円同4.3%増
当期純利益5,660億円同4.0%増
EPS 1,235.51円
一株当たり年間配当金 618円(中間配当245円、期末配当373円)

今期も最高益更新を予定している。将来の成長機会を最大限に取り込むために研究開発費は前期比20%増の3,000億円を計画している。

アナリストによる投資判断

業績は好調で予想PERが20倍割れと割安ではあるものの、中国市場への依存度が高い東京エレクトロンはトランプ政権の半導体輸出規制の影響を受けるリスクは大きく、株価が大幅に上昇するとは考えづらいと思われる。