SBIホールディングスの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

3,833円

1.16兆円

4.6%

7.7%

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

12.1倍

N/A

 0.92倍

N/A

N/A

*株価は2024/5/14の場中の株価。

SBIホールディングス:2024年3月期通期決算結果

収益 1兆2,105億円前期比26.5%増
税引前利益1,416億円同38.6%増
当期純利益872億円同113.2%増

過去最高の収益を更新した決算であった。収益は前期比26.5%増の1兆2,105億円となった。金融サービスの収益が同22%増の1兆314億円と大きく貢献した。連結税引前利益は、金融サービス事業が堅調であったことに加え、暗号資産事業における業績改善も寄与し、同38.6%増の1,416億円であった。当期純利益は同113.2%増の872億円であった。期末配当金は2024年7月8日にSBIホールディングスが25周年を迎える事から1株当たり10円の創業25周年記念配当を含む1株当たり130円。実施済の中間配当1株当たり30円と合わせて、年間配当金は1株当たり160円であった。

 

セグメント別業績の内訳は

セグメント名収益前期比税引前利益前年同期比
金融サービス事業 (証券、保険、銀行等)1兆314億円22.0%増1,649.8億円8.5%
資産運用事業294億円5.3%増48億円▲52.2%
投資事業(PE投資等)884億円140.8%増▲83億円赤字転落
暗号資産事業571億円88.5%増84億円黒字転換
次世代事業*266億円1.5%増▲49.5億円赤字拡大

*2Qより非金融事業は次世代事業に名称を変更した。当セグメントはバイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業やWeb3関連事業が中心である。

金融サービス、資産運用事業、投資事業、暗号資産事業、次世代事業の全てのセグメントで過去最高の収益を達成した。暗号資産事業では税引前利益も過去最高となった。

証券事業

証券事業はSBI証券、SBIリクイディティ・マーケット、SBI FXトレード、SBIマネープラザ、PTS運営各社、海外証券各社等から構成される。SBI証券の2024年3月期通期連結業績(J-GAAP)は、オンラインでの国内株式売買手数料の無料化を2023年9月30日発注分から開始したが、営業収益は2,033億円(前期比16.2%増)、営業利益は686億円(同10.6%増)となりいずれも過去最高を記録した。

銀行事業

銀行事業の構成企業はSBI新生銀行グループ、住信SBIネット銀行、アルヒ、SBI貯蓄銀行を含む海外銀行各社である。

SBI新生銀行は、法人業務での貸出残高増加に伴い、利鞘や手数料収益が増加する等したものの、アプラスの割賦収益の増加等に伴い、親会社株主に帰属する当期利益(J-GAAP)は約579億円(35.6%増)、SBIホールディングスにおけるIFRS取り込みベースの税引前利益は約571億円であった。

住信SBIネット銀行については、2023年3月の東証スタンダード市場への新規上場時に持ち分の一部を売却し所有率が減少(50%=>34.19%)したものの、住宅ローン事業の堅調な拡大等に伴い、SBIホールディングスにおけるIFRS取り込みベースの持分法による投資利益は前期比▲8.2%の約45億円であった。

韓国のSBI貯蓄銀行は、基礎的収支は堅調に推移したものの、引き続き韓国国内の景気悪化に伴う信用悪化と延滞増加による貸出償却負担の増加等が影響し、税引前利益(IFRS)は前期比▲47.8%の約125億円であった。
 

保険事業

保険事業の構成企業はSBIインシュアランスグループ、SBI損害保険、SBI生命保険、少額短期保険各社である。

SBIインシュアランスグループの2024年3月期通期の連結業績(J-GAAP)は、グループ全体の保有契約件数の堅調な増加により、経常収益は前期比13.8%増の1,093億円となった。収入保険料の増収が寄与し、経常利益は同30.6%増の82億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17%増の14.5億円を計上した。経常収益、経常利益、四半期純利益全てにおいて過去最高となった。期末配当金は、1株当たりの普通配当15円に、上場5周年の記念配当3円を加え、18円であった。

資産運用事業

資産運用事業の構成企業はSBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM)、SBIアセットマネジメント(SBIGAM子会社)、ウエルスアドバイザー(SBIGAM子会社)、レオス・キャピタルワークス、SBI岡三アセットマネジメントである。

資産運用事業は、前期4QにSBIグローバルアセットマネジメントが「モーニングスター」ブランドを返還した事により受け取った対価80億円分の収益が剥落した事により、税引前利益は前期比で▲52.2%と減少した。一方、2022年11月にSBIグループ入りしたSBI岡三アセットマネジメントの業績が通期で寄与した事により、前期比で増収を達成し過去最高の収益となった。レオス・キャピタルワークスは、2024年4月1日より「SBIレオスひふみ株式会社」を完全親会社とした持株会社体制へ移行した。

投資事業

投資事業はプライベート・エクイティ事業とSBIリーシング事業から構成される。

世界景気の不透明感が強まったことなどから、特に海外においてベンチャー企業の資金調達環境は引き続き厳しさが見られる中、SBIの投資事業は前期比で増収を達成し、税引前損益は赤字を縮小した。投資事業の収益は前期比140.8%増の884億円、税引前利益は83億円であった。

公正価値評価の変動による損益及び売却損益は、一部未上場銘柄について前期の反動から評価損を計上する事になったものの、上場銘柄の回復により前期より改善した。SBIリーシングサービスが運営する匿名組合における外貨建借入から生じる為替差損▲79億円を計上した。

今期通期のSBI投資先のIPO・M&Aの実績数は前期比変わらず22件であった。

SBIの投資事業の運用資産残高は(2024年3月末時点)プライベートエクイティ等に8,018億円であった。

暗号資産事業

暗号資産事業はSBI VC トレード、ビットポイントジャパン、 B2C2、暗号資産マイニング事業、HashHub(2023年4月よりグループ入り)から構成される。

暗号資産事業の2024年3月期通期の収益は前期比88.5%増の571億円、税引前利益は黒字転換し、84億円であった。(前期は▲184億円)

4Qにビットコインの現物ETFが承認された事によりBTC価格が史上最高値を更新した。このような環境下で海外の暗号資産取引フローを取り込んだB2C2の貢献も大きかった。暗号資産取引事業では顧客基盤拡大の戦略が奏功し、好調な暗号資産市況を背景に収益を安定的に拡大した。

次世代事業

次世代事業はバイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業、Web3を含むその他の事業である。

次世代事業の2024年3月期通期の収益は前期比1.5%増の266億円、税引前利益は▲49.5億円と同赤字が拡大した。バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業では、5-ALA関連事業において健康食品事業用の原料在庫の評価替えに伴う特別損失を計上した。SBIアラプロモは、2023年2月にSBIファーマより譲り受けたOEM事業の販売拡大に加え、サプリメント・ドリンク等の自社ブランドの販売拡大も寄与し、前期比で増収を達成した。利益面では原料価格高騰及びIPO関連費用による影響等もあり減益となったが、原料価格については大幅改善した。SBIアラプロモは2025年度の上場を目指し準備中。
 

SBIホールディングス:2025年3月期予想

業績予想は、投資・証券関連事業は、株式市場等の変動要因による影響が極めて大きいため、SBIは業績予想の開示は行っていない。

アナリストによる投資判断

大幅増益の好決算であったが、10日の決算発表後株価はあまり反応せず、やや下げ基調である。SBI証券でのIPO株価操作及び四月以降株価が低調な事が大きく影響していると思われる。5/14の終値ベースでPBRは0.92倍と割安である。