カプコンの株価情報

株価

(2023/1/30)

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

4,215円

8,814億円

79.5%

22.1%

20.5%

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

 27.7倍

24.4倍

6.0倍

1.09%

14.4倍

 

カプコン:2023年3月期3Q決算結果(累計)

売上高797億円前年同期比▲9.6%
営業利益333億円同▲5%
四半期純利益236億円同▲11.6%

3Q単体の決算結果は

売上高306億円前年同期比68.5%増
営業利益114億円同85.3%増
四半期純利益75億円同66.4%増

 

前年1Qに大型タイトルの『バイオハザード ヴィレッジ』が発売された事から3Q累計決算では前年同期比で減収減益であったが、3Q単体の決算結果は営業利益が同85.3%増と好決算であった。累計の営業利益率は同2.03pt上昇し41.84%、3Q単体の営業利益率は同3.4pt上昇の37.37%であった。

セグメント別概況は

【デジタルコンテンツ事業】

セグメント売上高(累計)612億円前年同期比▲13.1%
セグメント利益346億円 同▲3.6%
セグメント利益率56.5%前年同期50.9%
販売本数(コンシューマー)2,910万本前期比12.8%増

 

大型新作である『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の投入に加え、『モンスターハンターライズ』などシリーズ作を中心としたリピートタイトルの販売など、デジタル販売を積極的に推進したことにより、家庭用ゲームソフトの3Q累計販売本数は2,910万本と前年同期の2,580万本を12.8%上回った。『モンスターハンターライズ』の超大型有料拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』は、全世界で500万本を1月半ばに突破した。更に『モンスターハンターライズ』は2023年1月20日、『サンブレイク』は2023年春より、Xbox Series X|SやPlayStation®5等、新たに複数のハードへ展開することでより一層の販売拡大を計画している。また、2019年9月に発売した、『モンスターハンター:ワールド』の超大型有料拡張コンテンツである『モンスターハンターワールド:アイスボーン』も、全世界での販売本数が2023年1月に1,000万本を突破した。

 

【アミューズメント施設事業】

セグメント売上高(累計)114億円前年同期比26.3%増
セグメント利益10億円同141.6%増
セグメント利益率 8.9%前年同期4.7%

 

2022年3月のまん延防止等重点措置の全面解除による来店客数の回復に加え、既存店の効率的な店舗運営や新業態での出店効果などにより収益拡大を図り、前年同期比で増収増益となった。4店舗を出店し、1店舗を閉鎖し、施設数は45店舗となった。

 

【アミューズメント機器事業】

セグメント売上高(累計)37億円前年同期比▲25.1%
セグメント利益21億円同7.1%増
セグメント利益率 55.9% 前年同期39.1%

厳しい市場環境の中、昨年8月発売の『新鬼武者2』が15,000台となったほか、9月発売の『バイオハザードRE:2』も15,000台となり、両機種が収益に大きく貢献した。

【その他事業】

セグメント売上高34億円前年同期比▲10.8%
セグメント利益  12億円同▲21.3%
セグメント利益率36.2% 前年同期40.9%

ゲームソフト販売と連動し、ワンコンテンツ・マルチユース戦略を推進した。主力ゲーム関連商品の展開を積極化し、eスポーツリーグ戦「ストリートファイターリーグ」、国内に加え2022年10月より欧米で展開し、今年6月発売予定の『ストリートファイター6』のプロモーション展開を推進した。この結果、映像およびeスポーツにかかる先行投資によりセグメント利益は減少した。

カプコン:2023年3月期予想

中間決算時に業績予想の上方修正をしたが、その予想を維持した。

 

売上高1,250億円前期比13.6%増
営業利益500億円同16.5%増
当期利益 365億円同12.1%増
EPS173.60円
一株当たり配当金46円

 

10期連続の通期営業増益に向け、想定通りに進捗している。通期では、旧作の伸長を主因として過去最高の4,000万本を計画している。新作『バイオハザード RE:4』、2023年3月24日発売を予定している。

 

アナリストによる投資判断

カプコンの主要IPは 「バイオハザード」シリーズの 1億3,500万本、「モンスターハンター」シリーズ の9,000万本、 「ストリートファイター」シリーズの 4,900万本、「ロックマン」シリーズ の3,800万本等大ヒットコンテンツがあるが、これら主要IPの有料拡張コンテンツの販売を行い新タイトルに売上が左右されるリスクを低減している。また旧作に関してはホリデーシーズンに限らず通年の価格施策により売上を伸ばしている。この戦略の成功により競合のスクエア・エニックスより売上規模が約三分の一であるが、時価総額は追い抜いている。予想PERが24.4倍、PBRが6倍、EV/EBITDAが14.4倍と割高感はない。

 

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