カプコンの株価情報

株価

(2023/5/15)

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

5,230円

1.09兆円

74.1%

23.9%

21.1%

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

 29.9倍

27.3倍

6.8倍

1.03%

16.2倍

 

カプコン:2023年3月期通期決算結果

売上高1,259億円前期比14.4%増
営業利益508億円同18.4%増
当期純利益367億円同12.9%増

 

4Q単体の決算結果は

売上高463億円前期比111.3%増
営業利益175億円同123.7%増
四半期純利益131億円同124.6%増

売上、各利益段階ともに過去最高を更新した決算であった。営業利益は10期連続の増益であった。売上高は前期比14.4%増の1,259億円、営業利益は同18.4%増の508億円、当期純利益は同12.9%増の367億円であった。営業利益率は同0.3pt上昇の40.3%であった。

 

セグメント別概況は

【デジタルコンテンツ事業】

セグメント売上高982億円前期比12.1%増
セグメント利益535億円 同18.0%増
セグメント利益率54.5%同2.7pt%上昇
販売本数(コンシューマー)4,170万本前期比27.9%増

 

昨年6月に発売した『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(Nintendo Switch、パソコン用)が、より軽快に進化したアクション等によりグローバルに高い評価を得るとともに、無料タイトルアップデート等の継続した施策により安定した人気を集めた。その結果、545万本を販売し業績に大きく貢献した。また、今年3月に発売した『バイオハザード RE:4』(プレイステーション 5、プレイステーション 4、Xbox Series X|S、パソコン用)も、原作ストーリーの再構成や最新のグラフィック技術により、引き続きグローバルに好評を博した。この結果、375万本を販売し収益向上に大きく寄与した。リピートタイトルに関しては、積極的なプロモーションによるIPの認知拡大と新たなファン層の獲得に加え、新作の継続的な投入および価格施策との相乗効果等により、『モンスターハンターライズ』や『モンスターハンター:ワールド』、『デビル メイ クライ 5』、『バイオハザード ヴィレッジ』など、シリーズタイトルを中心として販売が拡大した。その結果、リピートタイトルの販売本数が2,930万本と前期2,400万本を22%上回り、収益を押し上げた。 
 

【アミューズメント施設事業】

セグメント売上高157億円前期比25.8%増
セグメント利益13億円同88.0%増
セグメント利益率 7.9%前期2.6pt上昇

 

2022年3月のまん延防止等重点措置の全面解除による来店客数の回復に加え、既存店の効率的な店舗運営や新業態での出店効果などにより収益拡大を図り、前期比で増収増益となった。5店舗を出店し、2店舗を閉鎖し、施設数は45店舗となった。

 

【アミューズメント機器事業】

セグメント売上高78億円前年同期比35.7%増
セグメント利益34億円同46.2%増
セグメント利益率 44.0% 前期比3.2pt上昇

昨年8月発売の『新鬼武者2』の販売台数が15,000台となったほか、9月発売の『バイオハザードRE:2』も15,000台、今年1月発売の『モンスターハンターワールド:アイスボーン』が12,000台となり、各機種が収益に大きく貢献した。
 

【その他事業】

セグメント売上高44億円前期比▲0.1%
セグメント利益  14億円同▲5.5%
セグメント利益率32.9% 前期比▲1.8pt

カプコンのブランド価値向上に向け、引き続き主力IPを活用した映像化を推進するため、米国に映像子会社を設立するとともに、「ストリートファイター」の実写映画化等の契約を締結したほか、ライセンスビジネスでは新規タイトルや人気タイトルのキャラクターグッズ展開などに注力した。

eスポーツビジネスにおいては、グローバル規模でのユーザー層の裾野拡大に向けた施策を推し進め、世
界各地で開催するオンライン大会「CAPCOM Pro Tour 2022」や同大会の新カテゴリー「ワールドウォリアー」を実施したほか、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022」、「CAPCOM CUP IX」および「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2022」を開催するなど、各大会の振興を図るとともに、今年6月発売予定の『ストリートファイター6』のプロモーション展開を推進した。 

カプコン:2024年3月期予想

売上高1,400億円前期比11.2%増
営業利益560億円同10.2%増
当期純利益 400億円同8.9%増
EPS191.28円
一株当たり配当金54円

デジタルコンテンツ事業の更なる成長により、11期連続の営業増益を計画している。 旧作の伸長により、コンシューマ販売本数は過去最多の4,500万本を目指している。新作『ストリートファイター6』および、新規ブランド『エグゾプライマル』の投入を予定している。

アナリストによる投資判断

カプコンの主要IPは 「バイオハザード」シリーズ、「モンスターハンター」シリーズ、 「ストリートファイター」シリーズ等大ヒットコンテンツがあるが、これら主要IPの有料拡張コンテンツの販売を行い新タイトルに売上が左右されるリスクを低減し、旧作は通年の価格施策により売上、利益共に伸ばす事に成功している。今期も最高益を更新する可能性は高いと思うが、一旦決算後の利益確定で本日15日は2%以上株価は下落した。