カプコンの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

3,986円

1.667兆円

72.3%

23.0%

20.4%

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

34.4倍

32.7倍

7.4倍

1.00%

18.4倍

*株価は2025/5/13の終値。

カプコン:2025年3月期通期決算結果

売上高1,696億円前期比11.3%増
営業利益658億円同15.2%増
当期純利益485億円同11.7%増

4Q単独の決算結果は

売上高808億円前年同期比74.7%増
営業利益348億円同270.7%増
四半期純利益254億円同190.5%増

カプコンの2025年3月期通期決算は8期連続最高益達成の好決算であった。4Qに大型新作タイトルの『モンスターハンターワイルズ』を発売し、販売本数が1,000万本を突破した。売上高は前期比11.3%増の1,696億円、営業利益は同15.2%増の658億円、営業利益率は同1.3pt増の38.8%、当期純利益は同11.7%増の485億円となった。

 

セグメント別概況は

【デジタルコンテンツ事業】

セグメント売上高1,251億円前期比4.4%増
セグメント利益652億円 同8.9%増
セグメント利益率52.1%同2.2pt増
販売本数(コンシューマー) 5,188万本 同13%増

2月に『モンスターハンターワイルズ』を発売し、各種イベント等による認知度向上の施策が奏功した結果、全世界で販売本数1,000万本を突破したが、リピートタイトルの『モンスターハンターワールド:アイスボーン』及び『モンスターハンターライズ』も続伸した。「モンスターハンター」シリーズは全世界での累計販売本数が1億本を突破した。そのほか、積極的なプロモーションによるIPの認知拡大と新たなファン層の獲得を図る施策等を行い、『バイオハザード RE:4』などシリーズタイトルを中心に販売した。

 

 

【アミューズメント施設事業】

セグメント売上高227.5億円前期比17.6%増
セグメント利益24億円同30.2%増
セグメント利益率 10.7%同1.0pt増

観光需要やインバウンドの回復のなか既存店の効率的な店舗運営や新業態での出店効果により収益拡大を図った。リアル店舗でのイベント実施による他事業とのシナジーを創出した。今期は5店舗をオープンし、1店舗を閉鎖し、施設数は53店舗となった。

 

【アミューズメント機器事業】

セグメント売上高156億円前期比73.1%増
セグメント利益67億円同62.8%増
セグメント利益率 42.9% 同▲2.7pt

スマートパチスロのけん引によりパチスロ市場は堅調に推移しているなか11月稼働の『モンスターハンターライズ』を2万1,000台出荷、3月稼働の『バイオハザード5』を1万2,000台出荷し新機種が収益に貢献した。

 

【その他事業】

 

セグメント売上高61億円前期比45.4%増
セグメント利益  24.8億円同181.2%増
セグメント利益率40.6% 同19.6pt増

その他事業については 国内外で「ストリートファイターリーグ」を開催し、ユーザー拡大に注力し、またAmazonプライムビデオのアニメシリーズ「シークレット・レベル」において『ロックマン~始まりの物語~』が12月に配信された。加えて、「モンスターハンター」シリーズ20周年に合わせた各種イベントやコラボレーション展開の推進等人気IPを活用したライセンス案件が好調に推移し、コンテンツ価値向上に貢献した。 

カプコン:2026年3月期予想

売上高1,900億円前期比12%増
営業利益730億円同11%増
当期純利益 510億円同5.3%増
EPS121.93円
一株当たり配当金40円

今期も最高益更新を計画している。『カプコンファイティングコレクション 2』、『鬼武者2』のリマスター版を5月に発売、Nintendo Switch2向けに『ストリートファイター6』 『祇:Path of the Goddess』を発売予定である。

アナリストによる投資判断

カプコンはヒット作の偶然に賭けるのではなく、『バイオハザード』 『モンスターハンター』 『ストリートファイター』等の強力IPを再活用し続け、地域別・時期別に価格調整を行い、eSportsやイベントを活用したブランド力強化を行っており、安定感のあるゲーム銘柄である。

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