執筆:西村 麻美

 

【銘柄注目ポイント!】

世界的な半導体不足の中過去最高益を更新!

株価
(2022/1/27)
時価総額
(百万ドル)
自己資本比率ROEROIC
159.22USD2,600,000M USD18.9%147.44%N/A
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR配当利回りEV / EBITDA
28.4倍25.9倍41.3倍0.55%21.7倍

 

2021年10-12月期決算

アップルの2021年10-12月期決算結果は

総売上高1,239億ドル(前年同期比11%増
営業利益414億ドル(同23.7%増
四半期純利益346億ドル(同20.4%増
希薄化後EPS2.10ドル 

過去最高益を更新した好決算だった。売上高、EPSともにアナリスト予想平均を上回った。営業利益率は前年同期比3.4pt上昇して33.5%となった。

 

地域別売上高は

南北アメリカ大陸515億ドル(前年同期比11.2%増
ヨーロッパ297億ドル(同8.9%増
中華圏257億ドル(同20.9%増
日本71億ドル(同14.2%減
アジア/オセアニア98億ドル(同19.3%増

 

製品別売上高は

iPhone716億ドル(前年同期比9.2%増
Mac108億ドル(同25.1%増
iPad72億ドル(同14.1%減
ウェアラブル等、
ホームアクセサリー
147億ドル(同13.4%増
サービス収入
(アップルストア、アップルミュージック、iCloud)
195億ドル(同23.8%増

 

決算発表後の電話会見で1-3月期の売上高は前年同期比で伸びるものの、10-12月期のホリデーシーズンの増収率を下回るとコメントをした。1-3月期の具体的な売上のガイダンスはなかったが、1-3月期として過去最高に達する予定とのみ述べた。また、粗利益率が42.5-43.5%になる見通しも明らかにした。サプライチェーンについては1-3月期にさらに制約が緩和するとコメントした。

 

アナリストによる投資スタンス

Yahoo! Finance USの集計によると、35人のアナリストによる2022年のEPS予想の平均値は 6.15ドルで予想PERは25.9倍と現実的なバリュエーションである。おそらく世界一ブランド力が高い企業で、ROEが147.44%と日本株とは比べ物にならない程高く安心して持っていられる銘柄かもしれない。

 

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プロフィール

西村麻実 / MamiNishimura株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。 
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。

 

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