株価109.82USD(日中取引終値)
時価総額1.127兆USD(約149兆円)
自己資本比率33.3%
ROE N/A
ROIC N/A
PER(実績)N/A
PER(予想)84.5倍
PER(予想)7.0倍
配当利回りN/A
EV/EBITDA 28.5倍

※株価は2023年4月27日時点。

2023年1Q決算結果

売上高1,274億ドル (約17兆588億円、前年同期比9.4%増、4Q22比▲14.6%)
営業利益47.7億ドル (同30.1%増、同74.4%増) 
営業利益率3.75% (同0.6pt増、同1.9pt増)
四半期純利益31.7億ドル (黒字転換、4Q22比11倍) 
希薄化後EPSEPS 0.31ドル (弊社予想0.04ドル)

増収増益決算だった。売上高、EPSともに市場予想を上回り、四半期純利益は4Q22比11倍超と大きく改善した。しかし、稼ぎ頭であるクラウド・コンピューティングのAWSの前年同期比の増収率が16%増と前年同期の増収率37%から大きく鈍化、5四半期連続の鈍化であった。投資先のRivian Automotiveは税引き前約5億ドルの評価損と前年同期の税引き前約76億ドルの評価損から大きく改善した。決算発表後時間外取引でアマゾン株は一時13%上昇したが、後に売られ2%下落して引けた。

セグメント別売上、営業利益

北米

売上高769億ドル前年同期比11%増
営業費用760億ドル同7.3%増
営業損益8億9,800万ドル黒字転換

               

インターナショナル

売上高291億ドル前年同期比1.3%増
営業費用303億ドル同1.1%増
営業損益▲12億ドル前年同期▲12.8億ドル

  

 

AWS

売上高214億ドル前年同期比16%増
営業費用162億ドル同36%増
営業損益52億ドル同▲21.4%

 

北米では売上が前年同期比11%増と大きく伸び、営業費用は売上ほど伸びなかったために黒字に転換した。インターナショナルでは売上、営業費用共に微増で営業損失は僅かに拡大した。為替の影響を除けばインターナショナルの売上は同9%増であった。AWSの売上高は前年同期比16%増であったが、営業費用が36%と売上よりも拡大し、営業損益は前年同期比21.4%と大きく減少した。AWSの営業利益率は営業費用の高い伸びにより前年同期比11.3pt低下し、24.0%となった。

リストラ

アマゾンは1月に18,000人のリストラを発表したが、3月に追加で9,000人のリストラを発表した。追加のリストラではAWSも含まれている。4月末には人員削減は完了する予定である。1Qに計上したリストラ費用(退職金等)は約5億ドルであった。

2Qのガイダンス

2Qのガイダンスは以下の通りである。

売上高:1,270億~1,330億ドル (前年同期 1,212億ドル、前年同期比5%~10%増)この前提として為替からの影響が▲0.3%と想定している。

営業利益:20億~55億ドル(前年同期 33億ドル)

 

業績推移

Amazon1Q20222Q20223Q20224Q20221Q2023
(単位:百万USD)     
総売上高116,444121,234127,101149,204127,358
営業費用112,775117,917124,576146,467122,584
営業利益3,6693,3172,5252,7374,774
営業利益率3.2%2.7%1.99%1.8%3.7%
営業外収益(費用)(8,934)(5970)419(3699)(655)
税引前利益(5,265)(2,653)2,944(962)4,119
法人税等1,422637 (69)1,227(948)
持分法投資損益(1)(12)(3)13 
純利益(3,844)(2,028)2,872278 3,172 
普通株主に帰属する純利益(3,844)(2,028)2,872278 3,172 
完全希薄後株式数50910,17510,33110,30810,347
完全希薄後EPS(7.55)(0.2)0.28 0.03 0.31 

 (注:アマゾン社決算資料に基づき株式会社pafin作成)    

業績予想       

FY2023予想1Q(実績)2Q(予想)3Q(予想)4Q(予想)
売上高127,358129,500132,185159,648
営業利益4,7744,9214,6265,109
税引前利益4,1193,9213,6263,909 
法人税等948471471391
純利益(親会社株主帰属)3,172 3,450 3,1553,518 
完全希薄後株式数10,34710,25010,22010,200
完全希薄後EPS0.31 0.34 0.31 0.34 

(注:アマゾン社決算資料に基づき株式会社pafin作成)

投資判断

リストラにより営業利益率は3.75%まで回復し、増収増益の好決算であった。しかし、稼ぎ頭のAWSの鈍化が一番の懸念材料である。増収率は5四半期連続で鈍化し、営業費用は前年同期比36%増となりセグメント利益は同▲21.4%と減益となった。AWSのセグメント利益率は同11.3ptと大幅に低下し、24.0%となった。AWSの売上規模が大きくなれば増収率が低下していくのは仕方がない事であるが、売上の伸びよりもコストが大きく伸びている。リストラによりAWSのセグメント利益率が回復するかに注目している。

サムネイル画像クレジット:Silver Wings/Shutterstock.com