株価190.20USD(日中取引終値)
時価総額2.018兆USD(約294兆円)
自己資本比率47.55%
ROE 24.29%
ROIC 14.62%
PER(実績)33.35倍
PBR6.84倍
配当利回り0.0
EV/EBITDA 16.05倍

※株価は2025年5月1日時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績値。

2025年1Q決算結果

売上高1,557億ドル (約22.6兆円、前年同期比8.6%増)
営業利益184億ドル (同20.2%増) 
営業利益率11.8% (同1.1pt増)
四半期純利益171億ドル (同64.2%増) 
希薄化後EPS1.62ドル

売上、EPS共に市場予想を上回り大幅増益の好決算であった。売上高は前年同期比8.6%増の1,557億ドル、営業利益は同20.2%増の184億ドルとなり、営業利益率は同1.1pt増の11.8%となった。四半期純利益は同64.2%増の171億ドル、希薄化後EPSは1.59ドルであった。

稼ぎ頭であるクラウド・コンピューティングのAWSの増収率は4Q24の伸び率から低下し、前年同期比16.9%増の293億ドルであった。しかし、AWSのセグメント利益は同22.6%増の115億ドルとなり、セグメント利益率は39.5%と同1.9pt上昇した。AWSのセグメント利益は全営業利益の62.7%を占めた。

セグメント別売上、営業利益

北米

売上高929億ドル前年同期比7.6%増
営業費用870億ドル同7%増
営業損益58億ドル同17.2%増

               

インターナショナル

 

売上高335億ドル前年同期比4.9%増
営業費用325億ドル同4.7%増
営業損益10億ドル同12.6%増

  

AWS

売上高293億ドル前年同期比16.9%増
営業費用177億ドル同13.5%増
営業損益115億ドル同22.6%増

 

北米では売上が前年同期比7.6%増、営業費用の伸びを同7%に抑えた為にセグメント利益は17.2%増となった。インターナショナルは売上は同4.9%増、営業費用の伸びを同4.7%増に抑えた為にセグメント利益は同12.6%増となった。AWSの売上高は同16.9%増、営業費用の伸びを同13.5%増と抑えたためにセグメント利益は同22.6%増となった。

2Q2025のガイダンス

2Q2025のガイダンスは以下の通りである。

売上高:1,590億~1,640億ドル (前年同期比7%~11%増)この前提として為替からの影響が▲0.1%と想定している。

営業利益:130億~175億ドル(前年同期 147億ドル)

投資判断

AWSの売上の伸びが過去5四半期で一番低くなった。AWSはクラウドインフラでトップシェアをキープしているが、Microsoft Azure、Google Cloudがシェアを拡大している分伸びが低下している。各社が価格引き下げを行っており、利益率の維持が課題となっている。

サムネイル画像クレジット:Silver Wings/Shutterstock.com