株価213.32ドル(日中取引終値)
時価総額3.205兆USD(約465兆円)
自己資本比率20.16%
ROE 136.52%
ROIC 33.16%
PER(実績)33.73倍
PBR47.82倍
配当利回り0.47%
EV/EBITDA 23.55倍

 *注:株価は2025/5/1時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績数値。

2025年2Q決算結果

売上高954億ドル (約13.8兆円、前年同期比5%増)
営業利益296億ドル(同6%増)
営業利益率31.0% (同0.3pt増)
四半期純利益248億ドル (同4.8%増)
希薄化後EPS1.65ドル 

売上高は前年同期比5%増の954億ドル、営業利益は同6%増の296億ドル、営業利益率は同0.3pt増の31.0%、四半期純利益は同4.8%増の248億ドル、希薄化後EPSは1.65ドルであった。売上、EPSともに市場予想を上回ったが、中華圏での売上が市場予想を下回り、時間外取引で株価は4%下落した。

最大1,000億ドルの追加の自社株買いと4セントの増配で一株当たり0.26ドルの配当を発表した。米国内で販売するiPhoneは製造を中国からインドに変更し、iPadはベトナムで製造すると発表した。

製品別売上

iPhone468億ドル前年同期比1.9%増
Mac79.5億ドル同6.7%増
iPad64億ドル同15.2%増
ウェアラブル、ホーム&アクセサリー75億ドル同▲4.9%
サービス266億ドル同11.6%増
総売上高954億ドル同5%増

製品別売上はウェアラブル、ホーム&アクセサリーのみ減収だったが、他は増収であった。2QにアップルはiPhone16e、MacBook Airの新型を発売した。iPhoneは前年同期比1.9%増の468億ドル、Macは同6.7%増の79.5億ドル、iPadは同15.2%増の64億ドル、ウェアラブル、ホーム&アクセサリーは同▲4.9%の75億ドル、サービスは同11.6%増の266億ドルであった。

 

地域別売上                                   

南北アメリカ大陸403億ドル前年同期比8.2%増
ヨーロッパ245億ドル同1.4%増
中華圏160億ドル同▲2.3%
日本72.9億ドル同16.5%増
アジア太平洋72.9億ドル同8.4%増
総売上高954億ドル同5%増

中華圏のみ減収で他地域は増収であった。中華圏での売上は前年同期比2.3%減であった。南北アメリカ大陸は同8.2%増の403億ドル、ヨーロッパは同1.4%増の245億ドル、日本は同16.5%増の72.9億ドル、アジア太平洋は同8.4%増の72.9億ドルであった。

 

3Q2025のガイダンス

3Qの関税の影響を9億ドルのコスト、粗利率は45.5%~46.5%と発表した。2Qの粗利率は47%であった。

投資判断

中国国内でのiPhoneの売上減少が止まらない。1月に中国政府は6,000元(約820ドル)未満のスマートフォンに対して15%の補助金を提供する政策を導入したが、iPhoneは高価格帯なので補助金の対象外となった。しかし、iPhone以外のMacやiPadは二桁増の売上の伸びで総合的に中国国内で売上が大きく減少するリスクは低いと考えている。

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