株価209.4USD(日中取引終値)
時価総額5,369億USD(約71.6兆円)
自己資本比率67.6%
ROE 18.5%
ROIC N/A
PER(実績)24.9倍
PER(予想)24.1倍
PER(予想) 4.4倍
配当利回りN/A
EV/EBITDA 14.4倍

*注:株価は2023/4/26時点。ROEは過去12カ月の実績数値。

2023年1Q決算結果

売上高286億ドル(約3兆8,219億円、前年同期比 3%増、4Q22比▲11%)
営業利益72億ドル (同▲15%、同14%増)
営業利益率25% (同▲6pt、同5pt増)
四半期純利益57億ドル(同▲24%、23%増)
希薄化後EPS2.2ドル(弊社予想1.88ドル)

増収減益決算だった。売上高は前年同期比3%増であったが、コストが同10%増とかさみ営業利益は同▲15%と減益であった。メタは4Q22よりリストラを行っているが、総コスト214.2億ドルのうち11.4億ドルはリストラ費用であった。四半期純利益は前年同期比▲24%だったが、4Q22比23%増加した。FB、Instagram、WhatsAppのfamilyのデイリー・アクティブ・ユーザー数は前年同期比5%増であった。しかし、平均広告単価は同▲17%であった。

売上、EPS、広告収入が市場予想を上回ったために決算発表後時間外取引でメタ株は12%近く上昇して引けた。

事業別内訳

Family of App*のセグメント売上(広告収入、その他収入)283億ドル前年同期比1.4%増
Reality Labの売上3億3,900万ドル同▲51.2%
総売上高321億6,500万ドル同2.6%増

 

Family of Appのセグメント利益112億ドル前年同期比▲2.3%
Reality Labの損益▲39.9億ドル同▲35%
営業利益72.2億ドル同▲15%

 *注:Family of Appは Facebook, Instagram, Messenger, WhatsApp。

事業別の内訳は上記であるが、広告収入は前年同期比▲1.4%増の283億ドル、セグメント利益は同▲2.3%の112億ドルであった。AR/VRを手掛ける部門のReality Labの収入は同▲51.2%と大幅減少の3億3,900万ドル、損益は同▲35%の▲39億9,200万ドルであった。

広告事業に関しては2022年4月にアップルが導入したアプリの端末情報の追跡制限によるSNS広告の効果低減により平均広告単価は下げ止まっていないが、Family of Appの広告事業(一部他売上も含む)の営業利益は4Q22比5%増加した。広告単価は下落したが、広告数量は増加し、ウクライナ侵攻から続く企業のデジタル広告費削減の動きが止まったと推測できる。

一方Reality Labは大幅減収、赤字拡大と業績悪化が止まらない。

リストラ

1Qに従業員数は前年同期比▲1%の77,114人となった。保有施設やデータセンターの統合は引き続き行っている。1Qでリストラ費用は税引き前で6億2,100万ドル計上した。

3月には3度目の人員削減を発表した。全社で1万人削減の予定である。この人員削減費用は10億ドルになる予定で、そのうち5億2,300万ドルは1Qに計上し、残りは2023年度中に計上する予定である。

 

財務状況、自社株買い

1Q末時点の現預金及び短期有価証券の残高は前年同期比▲8%の374億4,000万ドルであった。フリーキャッシュフローは営業キャッシュフローは前年同期比▲0.6%、設備投資額が同28%増加し、同▲19%の69億1,100万ドルとなった。

メタは1Q92.2億ドル相当の自社株買いを行った。3月末時点で自社株買い枠残高は417.3億ドルである。

2Q のガイダンス

1Qの総売上は295億~320億ドルのレンジを会社側は予想している。売上予想の前提として現行の為替レートとすると売上に▲1%の影響がある事としている。2023年の総コストは860億~900億ドルの予想をしている。このうち30億~50億ドルはリストラ関連の費用の予定である。設備投資は2023年の1年間で300億~330億ドルの予想をしている。内容はAI関連の投資である。税率は通年で20%位になる予定とコメントした。

      

業績推移     

Meta Platforms 1Q20222Q20223Q20224Q20221Q2023
(単位:百万USD)     
広告収入26,99828,15227,23731,43828,306
その他収入*910670477727339
総売上高27,90828,82227,71432,16528,645
売上原価6,0055,1925,7168,3366,108
粗利益21,90323,63021,99823,82922,537
粗利益率78.5%82.0%80.8%74.1%78.7%
研究開発費7,7078,6909,1709,7719,381
営業、マーケティング費用3,3123,5953,7804,5743,044
一般管理費2,3602,9873,3843,0852,885
営業利益8,5248,3585,6646,3997,227
営業利益率30.5%29.0%20.4%20.0%25%
営業外利益(費用)ネット384(172)(88)(250)80
税引前利益8,9088,1865,5766,1497,307
法人税等1,4431,4991,1811,4971,598
純利益7,4656,6874,3954,6525,709
普通株主に帰属する純利益7,4656,6874,3954,6525,709
完全希薄後株式数2,7422,7132,6872,6402,596
完全希薄後EPS2.722.461.641.762.20
      
修正EBITDA10,62610,39710,97311,78312,802
修正EBITDAマージン38.1%36.1%39.6%36.6%44.7%
      
営業キャッシュフロー14,07612,1969,69114,51113,998
設備投資額5,4417,5729,5189,0437,087
フリーキャッシュフロー8,6354,6241735,2886,911

注:その他収入にReality Lab売上が含まれる。

(メタ・プラットフォームズ社決算資料に基づき株式会社pafin作成)                   

業績予想

FY2023予想1Q(実績)2Q(予想)3Q(予想)4Q(予想)
売上高28,64529,90028,32632,067
営業利益7,2277,1766,2326,413
税引前利益7,3077,2766,3326,513
法人税等1,5981,3821,2351,303
純利益(親会社株主帰属)5,7095,8945,0975,211
完全希薄後株式数2,5962,5402,5002,460
完全希薄後EPS2.202.322.042.12

(メタ・プラットフォームズ社決算資料に基づき株式会社pafin作成)

投資判断

1Qの業績は市場予想より良かった事、広告単価は下げ止まっていないが広告費収入が増加した事はポジティブであった。一方VR/ARのReality Labは大幅減収、赤字拡大と改善する気配がない。リストラは昨年来継続しているものの、社運を賭けているReality Labの黒字の目途がたたない限り本格的な業績回復には至らないと思われる。しかし、自社株買いの継続で年初来株価は70%上昇している。

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