株価394.78USD(日中取引終値)
時価総額1.015兆USD(約148兆円)
自己資本比率66.7%
ROE 22.27%
ROIC 21.31%
PER(実績)34.42倍
PBR7.02倍
配当利回り0.13%
EV/EBITDA 20.57倍

*注:株価は2024/2/1時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績数値。

2023年4Q決算結果

売上高401億ドル(約5兆8,666億円、前年同期比 25%増、3Q比17.6%増)
営業利益164億ドル (同156%、同19.7%増)
営業利益率41% (同21pt増、同1pt増)
四半期純利益140億ドル(同201%増、同20.7%増)
希薄化後EPS5.33ドル

大幅増収増益の好決算であった。メタではAIとアルゴリズムを広告配信に利用して最適化しているが、精度が上がりfamily(FB、Instagram、WhatsApp)の4Qのインプレッション数は前年同期比21%増、広告収入は同25%増、広告単価は同2%増であった。

メタは4Q22より人員削減、拠点の統合等のリストラを行ってきたが、4Q23でリストラを終了した。人員数は前年同期比▲22%の67,317人となった。4Qの総コスト237億ドルの4.8%の11億4,800万ドルをリストラ費用として計上した。リストラ効果もあり、営業利益率は同21pt改善の41%となり営業利益は前年同期比156%増、3Q比19.7%増の164億ドル、四半期純利益は同201%増、同20.7%増の140億ドルと大幅増益を達成した。

Facebook、Instagram、WhatsAppのfamilyの3Qのデイリー・アクティブ・ピープル数(DAP)は前年同期比8%増の31億9,000万人であった。このうちFacebookのデイリー・アクティブ・ユーザー数(DAU)は同6%増の21億1,000万人であった。Familyのマンスリー・アクティブ・ピープル数(MAP)は同6%増の39億8,000万人となった。Facebookのマンスリー・アクティブ・ユーザー数(MAU)は同3%増の30億7,000万人となった。

広告単価は通年で前年同期比▲9%であったが、4Qは2%増となった。

事業別内訳

Family of App*のセグメント売上(広告収入等)390億ドル前年同期比24%増3Q比15%増
Reality Labの売上11億ドル同47%増同5.2倍
総売上高401億ドル同25%増同17.6%増

 

Family of Appのセグメント利益210億ドル前年同期比96.9%増3Q比20%増
Reality Labの損益▲46.46億ドル同▲8.6%同▲24%
営業利益164億ドル同156%増同19.7%増

 *注:Family of Appは Facebook, Instagram, Messenger, WhatsApp。

事業別の内訳は上記であるが、Familyの広告収入、その他は前年同期比24%増の390億ドル、セグメント利益は同96.9%増の210億ドルであった。AR/VRを手掛ける部門のReality Labの売上は同47%増の11億ドル、セグメント損益は同▲8.6%の▲46億4,600万ドルであった。

広告事業にAIとアルゴリズムで最適化している事で精度が上がり平均広告単価は下げ止まり4Qは前年同期比2%増となった事がセグメント利益の大幅増につながった。一方Reality LabはVR/ARヘッドセットQuest3はホリデーシーズンで売上増とはなったものの、セグメント損益の赤字は拡大しており黒字化はほど遠い印象である。

財務状況、自社株買い、配当

4Q末時点の現預金及び短期有価証券の残高は前年同期比60.5%増の654億ドルであった。営業キャッシュフローは同33.7%増の194億ドル、設備投資額は同▲18%の77億ドル、フリーキャッシュフローは同2.2倍増の115億ドルとなった。

4Qにメタは63.2億ドル相当の自社株買いを行った。12月末時点で自社株買い枠残高は309.3億ドルであるが、本日付けで500億ドルを追加した。

初配当として一株当たり0.5ドルの配当を行うと発表した。

1Q のガイダンス

1Qの総売上は345億~370億ドルのレンジを会社側は予想している。売上予想の前提として現行の為替レートである事としている。2024年通年の総コストは940億~990億ドルとした。設備投資は2024年通年で330億~370億の予定である。2024年は2023年より減価償却費が大幅に増加する予定である。Reality Labに関しては製品開発と設備投資で2024年は前年よりも営業損失が拡大する計画である。

    

業績推移     

Meta Platforms 4Q221Q232Q233Q234Q23
(単位:百万USD)     
広告収入31,43828,30631,49833,64339,040
その他収入*7273392252931,071
総売上高32,16528,64531,99933,93640,111
売上原価8,3366,1085,9456,2107,695
粗利益23,82922,53726,05427,72632,416
粗利益率74.10%78.70%81.40%81.70%83.0%
研究開発費9,7719,3819,3449,24110,517
営業、マーケティング費用4,5743,0443,1542,8773,226
一般管理費3,0852,8854,1642,0702,289
営業利益6,3997,2279,39213,74816,384
営業利益率20%25%29.4%40.5%41.0%
営業外利益(費用)ネット-25080-99272424
税引前利益6,1497,3079,29314,02016,808
法人税等1,4971,5981,5052,4372,791
普通株主に帰属する純利益4,6525,7097,78811,58314,017
完全希薄後株式数2,6402,5962,6122,6412,630
完全希薄後EPS1.762.22.984.395.33
      
営業キャッシュフロー14,51113,99817,30920,40219,404
設備投資9,0437,0876,2166,5437,592
フリーキャッシュフロー5,2886,91110,95513,63911,505

注:その他収入にReality Lab売上が含まれる。

(メタ・プラットフォームズ社決算資料に基づき株式会社pafin作成)                   

業績予想コンセンサス(決算発表前時点)

 1Q(実績)2Q(実績)3Q(実績)4Q(実績)1Q(予想)
売上高(百万USD)28,64531,99933,64340,11133,830
完全希薄化後EPS2.202.984.395.333.60

(株式会社pafin調べ)

投資判断

大幅増益の好決算であった。メタは一時期2022年4月にアップルが導入したアプリの端末情報の追跡制限によるSNS広告の効果低減に苦しんでいたが、AIとアルゴリズムで最適化するようになり、下がり続けた広告単価が4Qは前年同期比2%増と回復した。広告事業に関しては完全に復活したと言って良いだろう。

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